2025年のゲーム界最大のイベントといえば、やはり The Game Awards(TGA)。
その中でも最も注目を集めるのが、年間最高のゲームを決める Game of the Year(GOTY) です。
今年はビッグタイトルから革新的なインディー作品まで、例年以上に激戦の予感。
SNSでも「GOTYはどれ?」「今年は豊作すぎ」と話題になっており、早くもゲーマーの予想合戦が盛り上がっています。
「今年のGOTYはどのゲームが取るの?」
そんな疑問をスッキリ解消できる内容になっているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
- 2025年のGOTYノミネート作品
- 受賞の決め手になるポイント
- 本気のGOTY予想
Game of the Year(GOTY)ノミネート作品
Death Stranding 2: On the Beach

- 開発: Kojima Productions
- ジャンル: アクション・アドベンチャー
- 概要・特徴:
前作で北米大陸を繋いだサム・ポーター・ブリッジズが、今度は世界の主要都市を巡る旅を描く。登場キャストにはノーマン・リーダス、エル・ファニング、リーア・セイドゥなどが含まれており、俳優としての参加が豊富。 - テーマ性・受賞への注目ポイント:
“Should we have connected?”(「つながるべきだったのか」)という問いを投げかけるテーマ性を持ち、現代社会における「つながり」をめぐる哲学的な問いはノミネート理由として興味深い。映像美や演技力も注目されており、演出面 (Direction) で評価される可能性がある。
Hollow Knight: Silksong

- 開発: Team Cherry
- ジャンル: メトロイドヴァニア / 2Dアクション
- 概要・特徴:
前作のホーネットが主人公となり、新王国「ファールーム」を舞台に頂上のシタデルを目指す。アクロバティックな移動と戦闘、クラフトで道具を作る要素が特徴。 - 受賞への注目ポイント:
インディーゲームとして非常に高い完成度であり、純粋なアクションゲームとしての魅力が強い。もしGOTYを獲得すれば、インディータイトルが大手 AAA タイトルを抑える “歴史的快挙” という見方も可能。
Kingdom Come: Deliverance II

- 開発: Warhorse Studios
- ジャンル: 歴史志向・中世 RPG
- 概要・特徴:
歴史的考証に基づく正確な中世世界の再現やリアルな戦闘システムで高く評価。Unity ではなく CryEngine を使用して開発。 - 受賞への注目ポイント:
重厚な RPG 体験を追求するプレイヤーからの支持が強く、特にストーリー性に対する評価が高まる可能性がある。GOTY ノミネートでは、物語と没入感が強みになる。
Hades II

- 開発: Supergiant Games
- ジャンル: ローグライク・アクション
- 概要・特徴:
『Hades II』は前作同様、ローグライク要素とアクション性を融合させ、ギリシャ神話をモチーフにしたストーリーと、死ぬたびに進展する会話・成長システムが特徴。 - 受賞への注目ポイント:
Supergiant の前作実績 (Hades) を引き継ぐ “正当な進化” タイトルとして強みがある。GOTY の評価では、「高い完成度」と「シリーズの成長」が大きなポイントになると見られる。
Clair Obscur: Expedition 33

- 開発: Sandfall Interactive
- ジャンル: RPG
- 概要・特徴:
舞台はベル・エポック風のダークファンタジー世界で、「ペイントレス (Paintress)」による年齢呪いを止めるため、第33遠征隊が旅に出る。戦闘ではターン制+リアルタイム要素 (回避、パリィ、QTE) を導入。物語、音楽、アートの評価が高く、2025年に多くのノミネートを受けた。 - 受賞への注目ポイント:
“美しさ” や “新しさ” を強みに持つダークホース候補。既存の RPG ファン (例:ペルソナ/FF 系) を取り込む可能性があり、新規 IP としての存在感が評価されるかが鍵。
Donkey Kong Bananza

- 開発: Nintendo
- ジャンル: 3Dアクション
- 概要・特徴:
約26年ぶりとなる3Dアクション完全新作。Switch 2のローンチイヤーを牽引したキラータイトル。ドンキーとポリーンが地底世界で「バナンディウム」を巡る冒険を繰り広げる。 - 受賞への注目ポイント:
美麗な手描きアートとBGM、アクロバティック戦闘や探索の深さ、次世代機ならではの「破壊可能な環境」と広大な箱庭探索、そして協力プレイの完成度が評価。
GOTY受賞の決め手になるポイント
― 過去10年の受賞傾向から徹底分析 ―
ポイント1:革新性(Innovation)があるか
- 過去の受賞作は“新しい体験”を提供したゲームが多い
- 既存ジャンルに新しい価値を生み出した作品が強い
ポイント2:ストーリーと没入感の高さ
- アクション性だけでなく“感情を動かす作品”が強い
- 物語の完成度・世界観の深さが評価される傾向
ポイント3:ユーザー評価とコミュニティの盛り上がり
- Steam評価・SNSでの熱量は重要
- 熱狂的ファンがいる作品はノミネートされやすい
ポイント4:ゲームプレイの完成度
- バグの少なさ
- システムの手触り
- プレイヤー体験がストレスゼロ
ポイント5:話題性(SNS・配信・売上)
- TGAは“勢いのある話題作”が受賞しやすい
- 数字×拡散力のあるタイトルが評価されやすい
本気のGOTY予想

ズバリ・・・『Death Stranding 2: On the Beach』と予想します。
TGAが好む「作家性」と「シネマティック体験」の極地
過去のGOTY受賞作(『The Last of Us Part II』や『God of War』など)を見ても分かる通り、TGAの審査員は、「ゲームというメディアを芸術として一段階押し上げた作品」を高く評価する傾向にあります。 『DS2』は、映画とゲームの境界を完全に溶かした映像表現、そして「繋がり」という哲学的テーマを扱っており、審査員が最も投票したくなる「高尚さ」を兼ね備えています。
2. 技術的な到達点(Tech Showcase)としての側面
2025年はPS5 Proが普及し始めた年でもあります。『DS2』はその性能をフルに活用した、現行機最高峰のグラフィックと物理演算を実現しています。 業界全体が「次世代の表現」を求めている中で、その象徴となる本作を選ぶことは、ゲーム業界全体の技術的進歩を祝うTGAの趣旨に合致します。
3. 「続編」の壁を超える「変化」
『Hades II』や『Kingdom Come II』も傑作ですが、これらは「前作の正当進化(More of the Same)」と見なされるリスクがあります。 一方で小島監督は、続編であってもシステムを根底から覆す(例:地形変化による配送ルートの動的な再構築など)チャレンジをしてくることで知られています。「続編なのに新しい」というインパクトにおいて、『DS2』が一歩リードしていると判断しました。
まとめ
TGA 2025 の GOTY ノミネート作品は、AAA タイトルからインディーゲームまで幅広く、アクション、RPG、ローグライクなど多彩なジャンルが揃っています。それぞれが高い完成度と独自の魅力を持ち、評価軸も「革新性」「物語・没入感」「ゲームプレイの完成度」「話題性」など複数に及びます。
特に『Death Stranding 2: On the Beach』は、映画的表現と哲学的テーマ、次世代機の性能を最大限活かした技術的到達点により、審査員の評価を集める可能性が高いと考えられます。他の候補も高評価ですが、独創性とインパクトの面で『DS2』が一歩抜きん出ており、GOTY受賞の最有力候補といえるでしょう。
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