2023年10月、豊田自動織機は、「フォークリフト・建設機械用エンジンの排出ガス認証試験データの改ざんを行っていたことを発表」しました。その後、調査委員会の調査により、自動車用エンジン3機種についても同様の不正行為が行われていたことが判明しました。
車のトヨタは知っていても、豊田自動織機ってなに？という人がほとんどでしょう。
そこで今回は、豊田自動織機について初心者でも簡単にわかるように解説し、また、不正の内容やトヨタ車への影響も解説していきます。
豊田自動織機とは？
概要
豊田自動織機は、愛知県刈谷市に本社を置く、日本の「機械および自動車部品製造会社」です。1926年に豊田佐吉によって設立されました。
事業内容
- 繊維機械：世界トップシェアのエアジェット織機をはじめ、各種繊維機械を製造
- 自動車部品：エンジン、車載電池、カーエアコン用コンプレッサー、自動車内装部品などを製造
- 産業車両：トヨタL&Fブランドのフォークリフト、自動倉庫、無人搬送車などを製造
グループ企業
- トヨタL&F株式会社
- 株式会社アイシン精機
- ジェイテクト株式会社
- デンソー株式会社
不正内容について
- エンジン出力試験時に、量産用とは異なるソフトウェアを用いたECUで測定
- 測定値のバラつきを抑えるために、データ改ざん
- 認証申請に必要な試験データを虚偽に作成
不正による影響は？
トヨタ自動車
- 10車種の出荷停止
- 生産計画の見直し
- リコールの可能性
- ブランドイメージの低下
- 関係機関への説明責任
豊田自動織機
- エンジン出荷停止
- トヨタ自動車からの受注停止
- 損害賠償責任
- 信頼失墜、企業イメージの低下
- 経営再建への負担
その他
- 日野自動車、マツダへの影響
- 関連企業への影響
- 業界全体の信頼失墜
顧客への影響
- 納車遅延
- 代替車の手配
- リコールによる修理
- 事業への影響
今回の不正は、自動車産業全体に大きな影響を与えました。豊田自動織機は、再発防止策を徹底し、信頼回復に向けて努力していく必要があるでしょう。
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